どこの枝を切ればいいですか?
目次
なぜ剪定するのですか?
皆さんはご自分の髪や髭など切ったり剃ったりするのでしょうか?余程の事がない限りそうするでしょう。
なぜでしょうか?
容姿も衛生的にも良い状態を保つためにそうします。樹木も衛生的に良い状態を保つことにより病害虫を避け美観を美しく引き立たせます。髪型は人それぞれの好みや、髪の癖毛などによって切り方などが異なります。実のところ植木も同じように個性があります。しかし、難しく考える必要はありません。
基本的に切る枝はどの木も同じです。基本剪定さえ押さえていれば誰にでも簡単に剪定出来ます。
どのように切れば良いのでしょうか?
植木の生長を妨げるような枝、美観を損なう枝は切りましょう。
生長を妨げる枝とは何ですか?
植木の生長を妨げる枝とはどのような枝でしょうか?
その枝があることによって栄養が持っていかれ必要な場所に届かなくなるようなこともあります。その枝によって外観が損なわれます。その枝によって病気になりやすかったり害虫に浸食されます。このような木にとって枝を切ることが必要です。
基本的に剪定する枝の紹介(主だった枝)
枯れ枝(かれえだ)
文字通り枯れている枝です。見た目で分かるものもあれば、分からないものがあります。そのままにしておくと枯れが広がったり、外観が損なわれます。枯れ枝に誤って乗ってしまい落下事故にもなりかねません。
徒長枝(とちょうし)
樹木の幹や太い枝から上に向かって真っ直ぐに長く太く伸びる枝の事です。この枝は樹形を乱し上に花芽が付きにくく良いこと無しの枝です。無駄な養分だけ取り剪定されるべき枝です。良い所は勢いだけは良いです。
胴吹き枝 (どうぶきえだ)
幹から新たに伸びだしてくる枝で、勢いが強い場合が多く、樹形を乱したり、その枝のより上部の生育を妨げる場合が多いです。枝元から切り取る。
ひこばえ (ひこばえ)
地際、根元から新たに出てくる枝で勢いが強く、胴吹きと同様に樹形を乱したり、樹木の生育を妨げる。
逆さ枝(さかさえだ)
植木の枝の流れとは真逆に向いている枝。樹形を乱すので、枝の途中からではなく枝の元から切り取る。
下り枝(さがりえだ)
枝が下方に向かって伸びた枝。 美観が損なうため剪定対象です。
からみ枝(からみえだ)
通常の枝に絡みついている枝。美観を損なうため枝の元から切り落とします。
立ち枝(たちえだ)
水平の枝に対して直立に伸びている枝。勢いが付いていると徒長枝にもなる可能性あり。
以上が基本的な剪定となります。少しづつ剪定の仕方をご理解頂けたでしょうか?
その他、お庭のお手入れに必要な道具は【職人が選ぶー家庭で使える道具一式】で紹介中です。